有償版「Google Apps Premier Edition」開始 | 本を片手に街に出よう

有償版「Google Apps Premier Edition」開始

 スラッシュドットジャパンより。

 ついに大御所がきましたね。

 Excel関数まで実現しちゃってるスゴさには感動するも、自分の周りを見渡す限り、本格的なビジネスユースとしての普及はまだ先かなあという気もしてます。

 企業の情報を外にさらけ出すというのも抵抗あるし。ただ今後は検索エンジンと同じくアプライアンスサーバを売ると思われ、そしたら企業も導入しだすような気もしますけど。でもそうなってくるとだんだん、OpenOffice.orgで何がいけないの?という話も、出てきますね。

 Web上であるが故、いつでもどこからでも何人からでも、というところが強力な活かし所だったりするのですが、上手く使いこなすためにはそもそもドキュメントの構造定義と執筆における役割分担がちゃんと出来ていないと駄目なわけで(当たり前ですが)、まだそんな次元には達していないのがワタシの現状。

 しかも、文章比率の高いドキュメントでも、Excelで書いちゃったりしているからなあ…結構Excelだけで無理やり完結させているコトって多い。「拝啓、貴社ますますの…」とかExcelセル結合を駆使して一生懸命書いてたりとか。
 そうするとExcelに細かいレイアウト調整とか、過剰な装飾能力を求めるんですよね。本来は表組みソフトなのに。

 ほんとはそんな使い方しないんですよねきっと。
 1つの文書を丹念に作る、という概念で捉えるよりも、さまざまな情報をさまざまな見せ方で素早く効果的に結合したものを作る、という感じで活用するのが本来の姿なのでしょう。

 マイクロソフトがその昔から提唱していたOLEでWordドキュメントのナカにExcelドキュメントを入れる、といった発想が、やっと日の目を見たってところでしょうか。OLEドキュメントの考え方は、ネットワーク型でこそ活きる。
#あとどこへ行ったの?感の漂うOneNoteとか。MSは、発想はいいんだけどねえ。ネットワーク前提という世界観から根本的に立ち遅れつつある気がします。モノ売りの発想なんですよね。でも、巻き返そうとしている感はひしひしと伝わってくるので、期待。MS独占が終わってGoogle独占が始まっても、多分うれしくないですからね。

 あとは要するに、多少機能が優劣あろうがセキュリティって?的な心配事が出ようが、Googleが提供する、ってところが一番のメリットなんだと思いますね。みんなの共通プラットフォーム、に近い環境ですから。

 きっととんでもなく素晴らしい文書テンプレートを作ったりするひとが沢山出てくるんだろうなあ。
 それこそが、Web上でワザワザこんなものを実現する、一番のメリットなのかも知れません。


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