本を片手に街に出よう -5ページ目

直前予想!第79回アカデミー賞

まもなくですね。さて、根拠のない予想をしてみましょう。

作品賞:「Babel/バベル」
・スコセッシ監督にとらせてあげたいけど「The Departed/ディパーテッド」はリメイクだからその辺を勘案し作品賞はなし
・「Letters from Iwo Jima/硫黄島からの手紙」は米国側作品と対で1作品だから
・ほかはごめん、観てません

主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ
・理由なし。感性で

主演女優賞:ペネロペ・クルス
・スペインへの売り込み用

助演男優賞:エディ・マーフィ
助演女優賞:ジェニファー・ハドソン

・ドリームガールズ旋風ってことで。菊地凛子は流石にキビシーでしょ

監督賞:クリント・イーストウッド
・太平洋戦争2部作の果敢な試みに敬意を表して

長編アニメ賞:「Monster House/モンスター・ハウス」
・感性で

さあ、いくつあたるか?ゼロだったら映画見る目がないってコトで。

有償版「Google Apps Premier Edition」開始

 スラッシュドットジャパンより。

 ついに大御所がきましたね。

 Excel関数まで実現しちゃってるスゴさには感動するも、自分の周りを見渡す限り、本格的なビジネスユースとしての普及はまだ先かなあという気もしてます。

 企業の情報を外にさらけ出すというのも抵抗あるし。ただ今後は検索エンジンと同じくアプライアンスサーバを売ると思われ、そしたら企業も導入しだすような気もしますけど。でもそうなってくるとだんだん、OpenOffice.orgで何がいけないの?という話も、出てきますね。

 Web上であるが故、いつでもどこからでも何人からでも、というところが強力な活かし所だったりするのですが、上手く使いこなすためにはそもそもドキュメントの構造定義と執筆における役割分担がちゃんと出来ていないと駄目なわけで(当たり前ですが)、まだそんな次元には達していないのがワタシの現状。

 しかも、文章比率の高いドキュメントでも、Excelで書いちゃったりしているからなあ…結構Excelだけで無理やり完結させているコトって多い。「拝啓、貴社ますますの…」とかExcelセル結合を駆使して一生懸命書いてたりとか。
 そうするとExcelに細かいレイアウト調整とか、過剰な装飾能力を求めるんですよね。本来は表組みソフトなのに。

 ほんとはそんな使い方しないんですよねきっと。
 1つの文書を丹念に作る、という概念で捉えるよりも、さまざまな情報をさまざまな見せ方で素早く効果的に結合したものを作る、という感じで活用するのが本来の姿なのでしょう。

 マイクロソフトがその昔から提唱していたOLEでWordドキュメントのナカにExcelドキュメントを入れる、といった発想が、やっと日の目を見たってところでしょうか。OLEドキュメントの考え方は、ネットワーク型でこそ活きる。
#あとどこへ行ったの?感の漂うOneNoteとか。MSは、発想はいいんだけどねえ。ネットワーク前提という世界観から根本的に立ち遅れつつある気がします。モノ売りの発想なんですよね。でも、巻き返そうとしている感はひしひしと伝わってくるので、期待。MS独占が終わってGoogle独占が始まっても、多分うれしくないですからね。

 あとは要するに、多少機能が優劣あろうがセキュリティって?的な心配事が出ようが、Googleが提供する、ってところが一番のメリットなんだと思いますね。みんなの共通プラットフォーム、に近い環境ですから。

 きっととんでもなく素晴らしい文書テンプレートを作ったりするひとが沢山出てくるんだろうなあ。
 それこそが、Web上でワザワザこんなものを実現する、一番のメリットなのかも知れません。


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【新書】あなたが年収1000万円稼げない理由。―給料氷河期を勝ち残るキャリア・デザイン



田中 和彦
あなたが年収1000万円稼げない理由。―給料氷河期を勝ち残るキャリア・デザイン

 どっちかというとタイトルで釣るタイプの本ですが、ともかく元気は出てきます。

 会社依存ではなく、自分主体のキャリアデザインをしろ!という主張をあれこれ、著者の経験や伝聞を交えて語るのですが、難しい理論や指標値、根拠資料は出てきません。

 よって、高速で読了。なんとなくイキオイで「うん!そうだよね!」的な共感度は高いです。

 が、綺麗で聞こえの良いうわばみをすくってる感は否めません。

 もう少し泥臭いというか、具体的なノウハウ紹介があっても良いような気もしますが、著者が冒頭で「ノウハウ 本じゃない」的なことをハッキリ言っているので、了解の上で読むぶんには良いでしょう。

 なんか、少し頑張れば自分にも新書が書けそうな勘違いをしてきた。そういう意味で(妙ですが)価値がありました。


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【読み物】大東京の地下99の謎―帝都の地底に隠された驚愕の事実



秋庭 俊
大東京の地下99の謎―帝都の地底に隠された驚愕の事実

 地下鉄の駅ナカ書店で思わず衝動買い。

 結構、地図をくまなく見つめて、「あ!この道はほんとはココにつなげたかったのかな?」とか、「きっとこの道の下は昔は川が流れていたに違いない」とか、そんなことを想像するのが好きだったネクラな少年の記憶が、ふつふつとよみがえるような話題が満載。

 ナニゲに、~か?、とか、という話がまことしやかにささやかれている、とか、という話だが真相はいまも謎のままである、とか、そんなレベルの話が99のうち88くらいを占めている。

 でも、面白おかしく読んでしまうんだな、これが。

 ノッケから「皇居の地下にもうひとつの江戸城が!」ですから。

 半ば「ムー」に近いノリ。

 まあ何しろ東京の地下ネタで6冊も本を出すその心意気に、1冊くらいは騙されたつもりで…おっと失礼、酒の肴に読んでおいても損はなし。

 格差だなんだといいながら、平和で、かつ餓死するワケでもなく暮らせるニッポン、あまりある時間をこんなヨタ話でつぶすのも、悪くないと思いますよ!


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【小説】マルドゥック・スクランブル



冲方 丁
マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 | マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 | マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気

 久々のSF小説。
 なかなか面白かったです。

 GONZOがアニメ化を企んで中止になったりしてたので気にはなっていたのですが、ちょっとオタクっぽい表紙に臆することなく購入し正解。

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内容(「BOOK」データベースより)
 なぜ、私なの?―賭博師シェルの奸計により、少女娼婦バロットの叫びは爆炎のなかに消えた。瀕死の彼女を救ったのは、委任事件担当官にしてネズミ型万能兵器のウフコックだった。高度な電子干渉能力を得て蘇生したバロットはシェルの犯罪を追うが、その眼前に敵方の担当官ボイルドが立ち塞がる。それは、かつてウフコックを濫用し、殺戮のかぎりを尽くした男だった…弾丸のごとき激情が炸裂するシリーズ全3巻発動。
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 舞台は近未来?のアメリカの架空都市だということだけど、

 カーナビから服から銃まで、何にでも変形する超万能兵器(=ウフコック)が出てくる割には、ドルの貨幣価値がだいたい今と同じくらいの感じだったり(100万ドルチップでカジノどよめく)、

 重力コントロールまでやっちゃう割にはレーザーガンは実用化されてそうもなかったり(相変わらず鉛玉の撃ちあいだし)、

 いろいろ気になるところはあれど、適度にスピード感を保ったまま、舞台とキャラを変えながらめくるめくSFテイストをかもし出し続けるストーリー展開と、主人公バロットとウフコック、ひいては悪役シェルやボイルドまでもが織り成す心の葛藤のきめ細かい描写で、一気に読破。

 巷で絶賛のカジノシーンも確かに秀逸。断続的な小波で盛り上げつつ、ここ!という場面でとんでもない大波を仕掛けて、読者の心臓をえぐります。

 ギャンブルものでは、「カイジ―賭博黙示録」なんかが結構スゲーな!と思っていたのですが、趣は違えど、文章でここまでやったのはすごい。

 特にブラックジャックでディーラーのシャッフル操作を見切って、10点札スプリット連発の包囲には王道的盛り上げセンスを感じる。これがカイジだったらディーラーはショックのあまり、グニャー!とゆがんで、なみだ目になってるね。絶対。

 2巻と3巻にまたがるこのギャンブルシーンが目立ちすぎるので一瞬SFだってことを忘れそうになるが、さりげなく随所にガジェットはばらまかれているので、SFファンとしてもそれなりに楽しく読み進められることうけあい。

 買いですね。アニメじゃなくて、ハリウッド映画にならないかな。


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